さきがけホスピタルの『理念』について

○ハーバード発達研究を知っていますか?
 ハーバード成人発達研究は、ハーバード大学が84年にわたり2000人以上を追跡調査した研究です。この研究では、健康で幸せな人生を送るためには、よい人間関係が必要であることが判明しました。この研究では、家柄、学歴、職業、家の環境、年収や老後の資金の有無といったことではなく、人間関係が幸福度や健康と直接的に関係があることがわかりました。また、友人の人数は関係なく、たった一人でも心から信頼できる人がいるかどうかが重要であることもわかりました。
つまり、富や名声、必死に働くことではなく、同じ志を持つコミュニティで頼り頼られ生きることが幸せにつながると結論づけられています。

○精神障害はどうして辛いのでしょうか?
 精神障害があることで、家庭の中で、職場の中で、地域社会の中で担うべき役割や機能を上手く果たせないことは辛いことです。我々梁風会は精神障害の辛さの本質は「所属する集団の中で孤立し、居場所がないこと。」と考えています。
傷つき、役割を失った人たちが再び自信を取り戻し、あるべき場所で再び輝くこと、この回復の道のりを伴奏することが梁風会の最重要課題です。
このため、梁風会では「一人ひとりに役割を」を最上位の理念としています。